雲が描いた月明かりあらすじ1話

恋愛相談と芸人で生計を立てているホン・サンノム(本名ホン・ラオナ)の元に、1人の下男(召し使いの男)が恋愛相談に来ました。

友達の話しだが…と話し始めた下男ですが、本人の話だとピンと来たサンノムは「10日間何もせずにいろ!いつも身近にいた者に突然素っ気ない態度をとられ気にならない女はいない」と的確なアドバイス。言われた通り実践した下男の恋を、見事成就させてしまうスゴ腕でした。

サンノムは、幼い頃から男として育てられていますが実際はホン・ラオナという女性。母親と生き別れその時に助けてくれた男を父と呼び、その血のつながりのない男の世話をしながらいつも借金取りに追われる生活を送っていました。

『内侍募集 銀10枚』そんな張り紙を見ながら、借金を返してもお釣りが来ると思いつつも、自分が女性である以上、叶えられない事だと諦めます。

ある日、いつも文通の代筆をしているチョン・ドッコに呼ばれたサンノムは、文通の相手に代役として会って来て欲しいと頼まれ一度は断りますが、金に目がくらみ引き受けてしまいます。

世子イ・ヨンは妹の元に来たチョンからの手紙を読み、こんな嘘で妹を騙そうとしているヤツは誰なんだ?と妹に黙って代わりに会いに出かけます。

そこへやって来たのは代役のサンノム。お互いが代役であることも、もちろんヨンが世子であることも知る由もありません。

恋してはならない人に恋をした罪をお許しくださいと言っていたチャンの言葉を思い出し、若様(チャン)の想う人は男だったんだ…と勘違いをするサンノム。そのまま帰ろうとしますが、謝礼を多く貰うため想い出を作りましょうと汁飯を食べに誘います。

自分を叱る人間など居ない!というヨンに「花草書生の様に生きてこられたのですね」と皮肉るサンノム。

「人を使って捕らえずに1人ここまで来たのは、お前が心のどこかでいい男である事を期待したからだ!自分が送った手紙の相手が誰かも知らない上に似合いもしない両班のフリなどを…どう殺してやろうか?」とサンノムの首元に刀を突きつけ怒るヨン。

慌てながらも「フリなどしていない!手紙も本心だ!」と、まだ言い逃れようとするサンノムの家を確かめに行く事にする2人。

途中サンノムは昔、借金取りに落とされそうになった穴を見つけ、そこへヨンを突き落としますが自分も引きずり込まれ2人とも穴の底へ…。ヨンは、自力で地上に出るのは無理だとサンノムを足台にしたりと色々試みますが諦め、サンノムを抱き上げ先に出す事に。

穴から出たサンノムは、「穴から出たら1人穴に残るべきだったと後悔させてやる!」と言ってたヨンの言葉を思い出し「花草書生!すぐに人をよこします。1時間以内に必ず誰かをよこしますから…次に会った時は何でも言われた通りにします。飼い犬になれと言われればなりましょう」とヨンを1人置き去りにしてしまいます。

帰り道サンノムは、自分が取り持った2人は下男と雇い主の妻で、その事を知らずに取り持ってしまった自分が「指名手配」として張り出されている事に気づきます。

そこへ偶然通りかかったのは、清から帰ったばかりの領議政の孫息子キム・ユンソン。ユンソンは、指名手配されているのがサンノムだとすぐに気づきますが、なぜだか気になるサンノムを自分が連れているフリをして通りかかった官吏から助けます。

ヨンの父、朝鮮第23代王スンジョは、勝手に打ち首を行った領議政に「餓えた民が米倉庫を荒らさなくてもいいくらい根本的な対策を立てるのではなく無条件に殺すのが私の判断だと言うのか?」と意見しますが「一を差し出せば百を求める民に弱気になってはなりません。

後に米倉庫ではなく宮殿に入る事でしょう。10年前の様に…」そう言いスンジョを脅します。

10年前いきなり襲撃にあったスンジョは心を病みそれ以降、領議政の言いなりとなっています。もはや実権は領議政が握っている現状。そんな父たちの話を部屋の外で聞いているヨン。

サンノムはユンソンと別れた後いきなり借金取りに拉致され、無理やり内侍募集の申込書に母印を押され、去勢手術をさせられそうになります。去勢もなにも元々なきゃいけないものが無いサンノムは、手術員を騙し施術を行ったと勘違いさせますが、結局宮殿に送り込まれてしまいます。

女性だとバレたら大変な事になると身体検査の前に脱走をしようとするサンノムの目の前に立ちはだかる男。そこにいたのは、穴に置き去りにして来た花草書生。「会いたかったぞ!ワンコロ!」と微笑むヨンでした。



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